怖い話が、苦手な方は読まないでね。
夏といえばホラーかなと、思い書きます。
高校の1年生から、夏と冬の長期休みに友達(Tくん)のおじいちゃんの居る島根に毎年の様に行ってました。
高校生なので自転車か、バスで移動しないと買い物にも行けないくらい商店が遠かった。
1時間かけて自転車で夜食べるおやつ買いに行き、近くの川や田んぼ、山に遊びに。
ご飯は、本宅でおじいちゃんと一緒に食べて、夜ご飯終わると、早めにおじいちゃん寝るので、離れに行って遅くまで騒ぐ。
それが日課のような感じです。
夜ご飯の時にホラー番組見てて、Tくんが
「小さい頃に幽霊見たトンネルがあったなぁ。明日行ってみよか。」
と言ったので向かうことに。夜は怖いので。
自転車で1時間かけてトンネルに向かう途中人通りが無くなっていく。
もう使われて居なくて向かうまでの道も草が生い茂っている。
空が暗くなってきた。車が通れない様にチェーンが張ってある。自転車はそこまでしか行けないので、そこからは歩きで向かう。
大きくゆったり曲がっている道の突き当たりが、トンネルらしくその道に入る瞬間。
透明な壁がある感じで進めない。
恐怖心は無く行く気になれない感覚に。
危険な雰囲気も無いけれど、進もうかなと考えると、心の中がザラつく。
不思議な感覚。まるで結界でもあるかのような。
諦めて帰る時に、小さい頃何があったのか聞いて見た。
Tくんのお姉さんと、近くの子供たち数人で来たとき、大きくゆったり曲がっている道を、進むとトンネルが見えてくる。
トンネルは入れないように、鉄格子になっていてその間から女の人が手を振っていた。
明らかにトンネルの内側からだったみたいで、皆で怖くなり逃げたと。
自分も好奇心はあったけど、行けなくて良かったのかもしれない。
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